君の隣で夢みた未来
私は、ベッドから体を起こしお風呂場へと移動する。


小さなワンルームのマンションだから移動ってほどの距離でもないけれど。


大学に入ってから私は家を出た。


かと言って大学近くのマンションは借りずに、母校と大学の中間を選んだ。


両親には変な顔をされたけど、電車移動も悪くない。


朝の通勤ラッシュはきついけど、でも、その感覚が大事だって思った。


今日の予定を携帯のスケジュール帳で確認をする。


授業のあとはバイトか。


正直かったるい。


だって、おじさんたちのお酒の相手。


初めて半年くらい経つけど、普通のバイトよりは稼げるけど、やっぱり犠牲にするものが多い気がする。


バイトの時は化粧道具を多めに持つ。


いつか、学校の化粧のままで行ったら薄いと言われてしまったのだ。


…化粧なんて個人の自由じゃないか。


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