君の隣で夢みた未来
ガタゴトと電車に揺られて大学を目指す。


お昼頃の電車ってなんだかゆったりしていて好き。


時折見える大きな空が一番好きな風景。


なんだか心が洗われる気がした。


携帯に視線を落としても純からのメールも着信も当たり前のようになかった。


どうしてこうなっちゃったんだろう。


時間を持て余している自分がいる。


そうか、いつもこんな時に純とコンタクトを取っていたんだ。


こんなこと、今さら実感している。


バカみたい。


その代りなのかな?


震える携帯。


メールを受信したようだった。


送り主の表示は【K】


圭介だった。


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