君の隣で夢みた未来
しばらくパソコンと向き合っていたら、そろそろバイトへ行く時間になっていた。


私はくぅっと大きく伸びをしてレポートを保存してパソコンを閉じた。


筆記用具とか参考書をしまったり、元の場所へ戻したり…


そうして、私は図書室を後にした。


太陽は少し傾き始めていたけど、やっぱり確かに先月よりは陽が伸びたように感じた。


カツカツとヒールをならし、駅へと向かう。


ガタゴトガタゴト揺られて、家の最寄駅より3つ手前で下車をした。


そこは私の働くお店があるところ。


駅からは歩いて5分。


重い木の扉を開けて、カウベルがカランコロンと鳴る。



「おはようございまぁす」


「おー。つばさちゃんおはよう」


「つばさちゃん、おはー」



入り口で煙草をふかしている店長と先輩お姉さんの凛さんが居た。


この店での私の名前は『つばさ』


夜の仕事は初めてだったから、店長が付けてくれた。


女の塊は苦手だけど、凛さんはサバサバしていて気が楽だ。



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