君の隣で夢みた未来
悪夢の様な授業も終わり、次の授業の準備をしていた時、数学の先生から「笹木」と呼ばれた。
あたしは嫌々ながらも教壇の前へと行く。
「さっき、よそ見してた罰な。こいつら数学教材室までもってこいよ」
ダンボールには様々な物が入っていた。
結構大きな箱。
比較的体の小さいあたしには物凄く大きく感じてしまう。
だけど、持ってみると意外と軽くて力持ちになった気分だった。
先生の大きな背中を追いかけながら歩く。
階段は足元が見えなくて少し怖かったけど、なんとか先生の後をついていく。
「ちびちゃん」
お昼休みに聞いた声。
大きな荷物を持ちながら振り返る。
「先輩…」
「でっかい荷物だね」
白い歯をニッと見せて笑う先輩。
先輩の声が聞こえたのか、立ち止まる先生。
「おー、安西。笹木と知り合いか?」
「うん。まぁ~…」
「今度、暇があったら笹木に教えてやってくれよ数学」
「ちょっと…先生!」
何を言ってるんだ。この人は。
冗談にしたって困っちゃうじゃん。
なんとなくこのやり取りが気まずいのと恥ずかしいのとで先輩の方を見ることが出来ない。
「……ん~…」
ほら、先輩困っちゃったじゃん。
あたしは嫌々ながらも教壇の前へと行く。
「さっき、よそ見してた罰な。こいつら数学教材室までもってこいよ」
ダンボールには様々な物が入っていた。
結構大きな箱。
比較的体の小さいあたしには物凄く大きく感じてしまう。
だけど、持ってみると意外と軽くて力持ちになった気分だった。
先生の大きな背中を追いかけながら歩く。
階段は足元が見えなくて少し怖かったけど、なんとか先生の後をついていく。
「ちびちゃん」
お昼休みに聞いた声。
大きな荷物を持ちながら振り返る。
「先輩…」
「でっかい荷物だね」
白い歯をニッと見せて笑う先輩。
先輩の声が聞こえたのか、立ち止まる先生。
「おー、安西。笹木と知り合いか?」
「うん。まぁ~…」
「今度、暇があったら笹木に教えてやってくれよ数学」
「ちょっと…先生!」
何を言ってるんだ。この人は。
冗談にしたって困っちゃうじゃん。
なんとなくこのやり取りが気まずいのと恥ずかしいのとで先輩の方を見ることが出来ない。
「……ん~…」
ほら、先輩困っちゃったじゃん。