君の隣で夢みた未来
どのくらいの時間、この場所にいたんだろう。


そう思わせたのは見回りの先生の、この言葉だった。



「あら?まだいたの?もう完全下校の時間よ」



あたしの先輩はそれぞれの携帯の時計を見た。



「今日はこのくらいにしておこうか」



先輩はそう言って、あたしが手をつけたプリントに目を通す。


一枚、二枚…とプリントをめくる。



「やればできるじゃん」



と、先輩はあたしに優しく微笑んだ。


先輩の微笑とその言葉が嬉しくて頬が緩む。



< 184 / 496 >

この作品をシェア

pagetop