君の隣で夢みた未来
電車のアナウンスが次の駅であたしが降りなければならないということを教えてくれた。
本当はもっともっと先輩と話をしたかったけど、そうもいかない。
きっとまた話せるよね?
もう、ぎこちなく話すこともないよね?
そう思っていたのが伝わったのかはわからないけど、先輩が思い出したかのようにあたしに言った。
「ちびちゃん、携帯貸して?」
どうしてなのかわからなかったけど、あたしは先輩に携帯を差し出す。
カチカチと何かを打ち込んでいた。
まさかとは思ったけど、打ち込んだあとに携帯があたしの手に戻ってきた時に画面を見て驚いた。
【080XXXX●●●●】
これって…
「俺の番号。何かあったら連絡して。この問題わかんねーとか」
「…。」
「問題つまずいたらやる気なくなっちゃうもんな」
あたしはただ頷くしか出来なかった。
これは夢かな?
からかわれてるのかな?
「じゃ、頑張るんだよ」
先輩が言ったと同時に電車の扉が開く。
あたしはぺこりと頭を下げて「ありがとうございました」と言い電車を降りた。
すぐに扉は閉まり、扉越しに先輩が微笑みながら手をひらひらと振る。
駅の発車のメロディーが流れて先輩を乗せたその箱はあっという間に走り去った。
本当はもっともっと先輩と話をしたかったけど、そうもいかない。
きっとまた話せるよね?
もう、ぎこちなく話すこともないよね?
そう思っていたのが伝わったのかはわからないけど、先輩が思い出したかのようにあたしに言った。
「ちびちゃん、携帯貸して?」
どうしてなのかわからなかったけど、あたしは先輩に携帯を差し出す。
カチカチと何かを打ち込んでいた。
まさかとは思ったけど、打ち込んだあとに携帯があたしの手に戻ってきた時に画面を見て驚いた。
【080XXXX●●●●】
これって…
「俺の番号。何かあったら連絡して。この問題わかんねーとか」
「…。」
「問題つまずいたらやる気なくなっちゃうもんな」
あたしはただ頷くしか出来なかった。
これは夢かな?
からかわれてるのかな?
「じゃ、頑張るんだよ」
先輩が言ったと同時に電車の扉が開く。
あたしはぺこりと頭を下げて「ありがとうございました」と言い電車を降りた。
すぐに扉は閉まり、扉越しに先輩が微笑みながら手をひらひらと振る。
駅の発車のメロディーが流れて先輩を乗せたその箱はあっという間に走り去った。