君の隣で夢みた未来
「ねぇ、けーすけ?」


「ん?なに?」


「一旦さ、家まで送るから着替えてきなよ」



突然、そう言う美咲さん。


なぜ彼女がそんな事を言い出したのか俺にはわからなかった。



「え、なんで…」



と俺が言うと、彼女は当然のように言った。



「だって、制服じゃん。補導される時間になろうとしてるしさ。大事な時期でしょ?今」


「えー、大丈夫だよ」


「だぁめ!私の所為でけーすけの受験にマイナスになるようなことさせたくないの。だから。ね?」



彼女は俺の有無も聞かずに俺の家の前まで車を走らせていた。


なんて、真面目な人なんだろう。


俺が補導されたって別に美咲さんの所為になんてしないのに。



俺、


信用されてないのかなぁ?


そう考えると少しショックだ。



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