君の隣で夢みた未来
隣で、呟く美咲さん。


声の笑顔?


なんだそれ?



「どういうこと?」


「なんか、多少愛想良くしておいてその場しのげばいいかって感じ」



見抜かれていた。


全てではないけれど、その気持ちがなかったと聞かれれば、それは否定できなかった。


また、赤信号に引っかかったとき、彼女は俺の買った汗のかいたキャラメルシロップの入ったアイスカフェラテを静かにすすった。



「ねぇ、つんちゃん。どこ向かってるの?」



俺はふと疑問に思ったことを彼女に尋ねた。


彼女は横目でちらっとこちらを見て、こう言う。



「いいところ」



答えになっていなかった。


だけど、それが彼女らしい答え方で俺は小さく笑った。







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