君の隣で夢みた未来
しばらく車を走らせて、海岸通りに出た。


そこには綺麗な出来たばかりのカラオケ店があった。


彼女はそこに併設されている駐車場に車を停めた。



「ここ。一回来てみたかったんだ!」



彼女は笑顔でそう言い、残りのカフェラテを飲み干した。


二つの空のカップを受付の近くのゴミ箱に捨て、彼女が率先して受付を済ませる。


店員から灰皿と部屋番号の書いてある小さなプレートを受け取り、俺のもとへ彼女が戻ってくる。



「3階だって。行こ?」



彼女の足取りはとても軽く、エレベーターの方へ俺の手を引きながら向かう。



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