君の隣で夢みた未来
彼女が歌い終わった後、マイクを置き俺が持ってきたコーヒーに口をつける。


そして、流れるように煙草に火をつけた。


ほどなくして、画面には俺の選んだ曲のタイトルが映し出される。


彼女は満面の笑みを浮かべながら



「これ、好き」



と言葉を零した。


少し長めのイントロ。


俺は



「知ってる」



とだけ返して歌い始めた。



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