君の隣で夢みた未来
2時間目、3時間目を過ごし、やっとお昼休み。
あたしは花月と一緒に購買部へ向かう。
少しだけきょろきょろしながら、花月に悟られないように先輩を探す。
先輩はいないようだった。
あたしは少しだけしょんぼりしながらアイスティーのペットボトルをおばちゃんから受け取りチャリンチャリンと小銭を渡した。
花月は珍しく冷たいお茶を買っていた。
その時だった。
背後から聞き覚えのある楽しそうな笑い声が聞こえた。
あたしが振り返るのと同時に、その人が名付けてくれたあたしの名前を大きな声で呼んだ。
「ちびちゃーん」
「せんぱーい!」
あたしは思わず大きく手を振った。
あたしは花月を置いていくようにパタパタと先輩の方へと駆け寄った。
「今日も頑張ってますかー?」
「はい!」
「おー。いい笑顔だぁ。よろしい!午後も頑張れよー」
そう言って先輩は大きな手であたしの頭をポンポンと優しく撫でた。
そして、手を振りあたし達はたったそれだけのやり取りをした。
「…なぁんだ。そういうことか」
少し後ろから花月はニヤっと笑いじりじりとあたしの方へ近づいてくる。
「え…なに?」
あたしは花月の笑みが少し怖くて思わず眉をしかめてしまった。
「好きになっちゃったわけか。圭介先輩のこと」
「…え」
あたしが好き?
先輩のことを…?
「自覚ない感じ?」
あたしの表情を見て花月は驚いていた。
あたしは花月と一緒に購買部へ向かう。
少しだけきょろきょろしながら、花月に悟られないように先輩を探す。
先輩はいないようだった。
あたしは少しだけしょんぼりしながらアイスティーのペットボトルをおばちゃんから受け取りチャリンチャリンと小銭を渡した。
花月は珍しく冷たいお茶を買っていた。
その時だった。
背後から聞き覚えのある楽しそうな笑い声が聞こえた。
あたしが振り返るのと同時に、その人が名付けてくれたあたしの名前を大きな声で呼んだ。
「ちびちゃーん」
「せんぱーい!」
あたしは思わず大きく手を振った。
あたしは花月を置いていくようにパタパタと先輩の方へと駆け寄った。
「今日も頑張ってますかー?」
「はい!」
「おー。いい笑顔だぁ。よろしい!午後も頑張れよー」
そう言って先輩は大きな手であたしの頭をポンポンと優しく撫でた。
そして、手を振りあたし達はたったそれだけのやり取りをした。
「…なぁんだ。そういうことか」
少し後ろから花月はニヤっと笑いじりじりとあたしの方へ近づいてくる。
「え…なに?」
あたしは花月の笑みが少し怖くて思わず眉をしかめてしまった。
「好きになっちゃったわけか。圭介先輩のこと」
「…え」
あたしが好き?
先輩のことを…?
「自覚ない感じ?」
あたしの表情を見て花月は驚いていた。