君の隣で夢みた未来
私は出来るだけ何も考えずに居たかった。


ボーっと電車に乗り、何となく学校へ向かう。


遅刻ギリギリで教室に入り、作られた笑顔でクラスメイトに挨拶をする。


席に着くと同時にホームルームのチャイムが鳴る。


いつもと変わらないつまらない一日が始まる。


変わったのは私の未来だけ。



「美咲、お前、あとで職員室に来い」



ホームルームが終わり担任が教室を出ようとしていた時に声をかけられた。


職員室か…。


正直、行きたくない。


どうせ、スカートの長さだの髪の色だの制服の着方だのを注意されるだけだ。


私と担任のお決まりのバトル。



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