君の隣で夢みた未来
「つぐみ~、呼び出しじゃん?何したの?」


「何もしてないよ。サボらずホームルーム出てるだけ褒めてほしいくらい」



前の席のクラスメイトと大人を小馬鹿にしたような口調で話す私。


この時の私には大人たちを鼻で笑うことしか出来なかった。


正義は私たちだ。


そう言い聞かせるみたいに。



「行くの?職員室」



席を立つ私に尋ねるクラスメイト。


職員室なんて行く気サラサラない。



「行くわけないじゃん。替わりの保健室。一時間目数学だよね?適当に言っといて」



私の発言に仲のいいクラスメイト達は「出たよ!サボりクイーン」等と言ってくる。


私は別にサボりがバレてもかまわない。


今の私には、未来だとか希望が何も見えないんだから。


内申書に何書かれてもかまわない。



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