君の隣で夢みた未来
ミーティングが終わり自然とみんなは美咲さんの周りに集まる。


何故だろう。


美咲さんが居るだけでパァっと場が明るくなる気がする。


目立つというか…なんだろう?


あたしには、何故そうなるのかが理解できなかった。



「実子?」



ふいに美咲さんに声をかけられた。


突然の事過ぎてビックリしてしまった。



「元気だった?」



柔らかく目を細めて笑う彼女はやはり美しい。


黙っていると近寄りがたいのだけれど、彼女は柔らかな声に笑顔を添えている。


羨ましいと思った。


彼女の問いかけにあたしはこくりと頷いた。



「学校は楽しい?」


「はい」


「…よかった」



彼女はそう言って、あたしの頭をポンと華奢で白い手で撫でてくれた。


美咲さんに頭を撫でられるのは初めてなんだけど…


だけど、初めてじゃないように思えた。


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