君の隣で夢みた未来
先輩と美咲さんが一緒に居るところを見たのは、あの日以来ないけれど、やっぱり先輩の口から美咲さんの名前が出てくるとしっくりくる。


違和感がない。


その違和感のなさが、あの空気感なのだろう。


あたしが憧れた空気。


あたしも、いつか先輩の隣に居て違和感が無くなるときが来るのかな?


先輩との距離は近づいたけど、やっぱり少しは緊張する。


あとは…


ドキドキする。


今までとは違う緊張感。



美咲さんが帰るとき、少し期待してたんだ。



「実子も一緒に帰る?」



って言ってくれるの。


まぁ、


言われなくて当たり前なんだけどさ。


あたしが一緒に居たら、先輩が相談できなくなっちゃうもんね。



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