君の隣で夢みた未来
存在≪side K≫
「せんぱぁーい」
昼休み、あの子は最近よく俺に声をかけてくる。
前までは通り過ぎたときだけ少しの会話を交わす程度だったのに。
子犬のようにパタパタと走り小さく息を上げていた。
「もうすぐで夏休みですね」
その子は、ペットボトルのアイスティーを片手に笑顔で話しかけてくる。
俺は、それに自然と笑みが零れ軽く頷く。
「受験勉強頑張ってますか?」
「ぼちぼち…かな?」
「ぼちぼち?」
その子はそう言って笑う。
…この子は、こんなに良く笑う子だったっけ?
何がそんなに嬉しいんだろうか?
俺にはいまいちよくわからない。
昼休み、あの子は最近よく俺に声をかけてくる。
前までは通り過ぎたときだけ少しの会話を交わす程度だったのに。
子犬のようにパタパタと走り小さく息を上げていた。
「もうすぐで夏休みですね」
その子は、ペットボトルのアイスティーを片手に笑顔で話しかけてくる。
俺は、それに自然と笑みが零れ軽く頷く。
「受験勉強頑張ってますか?」
「ぼちぼち…かな?」
「ぼちぼち?」
その子はそう言って笑う。
…この子は、こんなに良く笑う子だったっけ?
何がそんなに嬉しいんだろうか?
俺にはいまいちよくわからない。