君の隣で夢みた未来
そもそも恋愛ってなんだよ。


今まで彼女が居なかったわけじゃない。


それなりに女と付き合った。


だけど、自分から好きになったわけじゃない。


告白されて、嫌いじゃなかったから付き合った。


少しずつ相手の事を『愛しい』とか思って、それが恋愛なんだと思った。


だけど、過去に付き合った人はみんな同じ事を言って俺の元を去っていった。



「好かれてる自信がない。一緒にいても寂しい」



そう言っていた。


俺が幾ら「好きだ」と言っても信用してくれない。


勿論、美咲さんにも相談はした。


美咲さんは笑って言う。



「その子は、圭介の表面しか見てないんだね」



と、言っていた。


誰も俺の想いを信じてはくれなかった。



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