君の隣で夢みた未来
帰りのHRが終わり、校門を通り過ぎる。


その時、見覚えのある車が俺の前に止まった。



「けーすけ!」



美咲さんの車だった。


彼女は運転席の扉を開けて俺の名前を笑顔で呼ぶ。



「何してるの?」



突然、彼女が約束もなく車を走らせることが初めての事で驚いた。


彼女はニッと悪戯に笑い、こう言った。



「ドライブしよう」



そして、助手席へ来いと仕草で俺に伝える。



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