君の隣で夢みた未来
「仲良すぎたのかもね。私たち」


「どういうこと?」


「ほら、今までも色々言われたでしょ?」


「あぁ…」



彼女が何を言おうとしているのか、なんとなくだけどわかる。


確かに、周りが誤解するくらいの仲の良さだ。


本当の姉弟なら、こんなことにならなかっただろう。



「たぶん、普通の女の子なら嫌がるよね。私みたいな存在。邪魔だと思うんだよね…。」


「じゃあ…」



俺は自分で言いかけた言葉があったけど、言ったらいけないような気がした。


全てが壊れてしまう気すらした。



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