君の隣で夢みた未来
『早く会いたい』この気持ちだけで授業に集中できちゃうあたしはやっぱり単純でガキなんだなって思う。


それでも、時間があっという間に過ぎていく感覚が嬉しくてたまらない。


最後の授業が終わり、HRも終わって、掃除当番じゃないあたしは真っ先にカバンを持ち図書室へ向かった。


まだ、先輩はいないかもしれない。


でも、いいの。


いつもの机に座っているあたしを見つけてくれるはずだから。


放課後の勉強時間だけ、先輩を独り占めしたい。


ただ、それだけなの。



< 286 / 496 >

この作品をシェア

pagetop