君の隣で夢みた未来
一つの段階をクリアしただけ。


成績がわかるまでは安心はできない。


だけど、何とも言えない解放感があったのは間違いなかった。



「圭介、今日カラオケでも行かね?」


「けいー、行こうよー!バラード歌っていいからさ~!」



俺の席の近くの仲のいい奴らが声をかけてくる。


今日はバイトもないし、久々に行こうかな。



「いいね~!行くか!」



俺は彼らの提案に賛同し、彼らは「そうこなくちゃ!」と言わんばかりに喜んでいる。



「マジ、お前、最近付き合い悪いから断れるかと思ったよ」


「行くよ。行かせていただきます!」



俺が行くって言っただけで、喜んでくれる奴がいるのはちょっと嬉しい。



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