君の隣で夢みた未来
その時、職員室の扉が開いたように思えた。



「美咲さん、いらしてるんですって?」



扉が開いたと同時に歌うように喋る声が耳に入った。


この喋り方で誰だかすぐにわかった。


校長先生だった。


彼女の足音がこちらへ向かってくる。


あと残り2歩くらいの所で私は失礼のないように立って待機していた。



「久し振りね。元気だったかしら?」


「お久しぶりです」



校長先生は相変わらず元気そうだった。


2年前より髪の白いものが増えたように思えたけど、それでも笑顔が相変わらず美しかった。


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