君の隣で夢みた未来
きっと、私は今とても醜い顔をしているだろう。


なんとなく、圭介を取られてしまいそうな予感がした。



―つんちゃんは俺の。



その圭介の言葉が心地よかった。


あの子はそれが気に食わかなかったのかな。


圭介に想いを寄せているなら尚更だろう。


だけど、正直、心配もしている。


あの子のこと。


どうしてだろう。


私、あの子のことが放っておけない。


今にも壊れてしまいそうな、ガラス細工のような子。


そんな、あの子。



なんとなく、そう感じた。



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