君の隣で夢みた未来
私達がソファに腰を落とし、少ししてから3人分のアイスコーヒーと数種類の焼き菓子が乗ったバスケットを生活指導の彼女がやってきた。



「お待たせ。アイスコーヒーでよかったかしら?」



彼女はそう言いながら、コースターを敷きそれぞれの前にアイスコーヒーを置く。


目の前に生活指導と校長…。


私の体が緊張で再び強張る。



「今日はお休みなの?」


「いえ、今日は1限だけなので」


「外、暑かったでしょう?」


「はい。なので今日は大学まで車で行っちゃいました」



そんな、最近の話を笑い声と共に3人でしばらくしていた。


2年前の私は、二十歳の私がこの学校の先生達と和やかに話をしているだなんて想像していたかな?


そもそも、私が母校を訪れるだなんて想像してたかな?



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