君の隣で夢みた未来
あたしが事前に印をつけてきたところを、丁寧に解説をしてくれる。


全てを教えるんじゃなくてポイントとかヒントとか。


あたしが答えにたどり着くまでの重要なことを教えてくれる。


あたしの表情を一つ一つ見ながら教えてくれる先輩。


あたしは必死に胸の鼓動を隠すようになるべく先輩の顔を見ないようにする。


だけど、図書館だから声を潜めている所為か、先輩との距離の近さにドキドキしてしまう。


先輩があたしの椅子の背もたれに手をかけているから、あたしの背筋はピンとなる。


うっかり触れてしまったら、きっとこの鼓動が伝わってしまうかと思ったから。



「…じゃあ、これ。やってごらん?」



先輩はそういうと自分の参考書を開き、先輩自身の勉強を進める。



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