君の隣で夢みた未来
入口の自動ドアを潜り抜け、外へと二人で出た。
図書館の空調が強かったのだろう、暑いはずの外が、先輩を待っていた時より涼しく感じた。
あたしたちは陰のあるベンチに腰を下ろし二人でコーラを飲む。
「お。一緒のですね~」
先輩はおどけてあたしの缶に先輩の缶をこつんとぶつけた。
あたしは「いただきます」と言いプルタブを開ける。
先輩と同じ飲み物を飲む。
ほんのちょっとしたことだけど、お揃いな気分で嬉しい。
すぐに消えてしまうものだけど…。
ほんの少し、一瞬だけでも‘同じものを手にいしている’という事実が今のあたしには宝物みたいに感じる。
「なんかさ~…」
先輩が空を見ながら話しだす。
あたしも、それを真似るように先輩と同じ空を見上げ、先輩の言葉に耳を傾ける。
「声小さくして喋るの疲れるね」
「そうですね」
「ちびちゃん、中で声出してなかったじゃん」
「そうでした」
そう言って二人で笑いあう。
こんな些細なことで幸せ感じてしまうあたしはきっと単純なんだろう。
花火大会の時はあんなに心がぎゅっとしたのに、今は凄く楽しい。
すると先輩は何かを発散するように「あー!」と空に向かって大きな声を出す。
そしてニッと笑って
「ストレス発散」
と言って悪戯っ子みたいに笑った。
あたしも真似をして
「あー!」
と同じ空に声を投げて、二人で大きな声で笑った。
図書館の空調が強かったのだろう、暑いはずの外が、先輩を待っていた時より涼しく感じた。
あたしたちは陰のあるベンチに腰を下ろし二人でコーラを飲む。
「お。一緒のですね~」
先輩はおどけてあたしの缶に先輩の缶をこつんとぶつけた。
あたしは「いただきます」と言いプルタブを開ける。
先輩と同じ飲み物を飲む。
ほんのちょっとしたことだけど、お揃いな気分で嬉しい。
すぐに消えてしまうものだけど…。
ほんの少し、一瞬だけでも‘同じものを手にいしている’という事実が今のあたしには宝物みたいに感じる。
「なんかさ~…」
先輩が空を見ながら話しだす。
あたしも、それを真似るように先輩と同じ空を見上げ、先輩の言葉に耳を傾ける。
「声小さくして喋るの疲れるね」
「そうですね」
「ちびちゃん、中で声出してなかったじゃん」
「そうでした」
そう言って二人で笑いあう。
こんな些細なことで幸せ感じてしまうあたしはきっと単純なんだろう。
花火大会の時はあんなに心がぎゅっとしたのに、今は凄く楽しい。
すると先輩は何かを発散するように「あー!」と空に向かって大きな声を出す。
そしてニッと笑って
「ストレス発散」
と言って悪戯っ子みたいに笑った。
あたしも真似をして
「あー!」
と同じ空に声を投げて、二人で大きな声で笑った。