君の隣で夢みた未来
きっと授業をサボっているのだろう。


すぐに返事が来た。



【だと思った。車できたでしょ?】



なんで知ってるんだろう?と思ったけど、すぐに理由がわかった。


アイツはきっとあそこに居るんだ。


高校生活最後の夏に教えてあげた、私のサボりスポットに居るんだ。


あそこは見晴らしもいいし、駐車場がよく見える。


3時間目の最中、アイツはサボっているのか。


私は一旦その返事は返さず後で、返事を返そうと思った。



今は恩師達との会話を楽しみたかった。


あの頃とは違う空気が不思議と心地が良かった。



< 40 / 496 >

この作品をシェア

pagetop