君の隣で夢みた未来
今日の出来事を頭の中で振り返る。



いつもみたいに先輩に勉強を教えてもらって、


休憩時間には二人でたくさん笑って、


先輩に…キス…をされて…、


先輩の苦しそうな顔を見て、


涙を流して、


美咲さんに会って、


美咲さんに嘘を吐いて…



どうして、あたしは美咲さんに素直に言えなかったんだろう。


先輩をよく知ってる美咲さんに相談できたら的確な相談が出来たはずなのに。



なんて、ちっぽけで臆病で卑怯なんだ。


そう思ったら、あたしの瞳からは涙が溢れ出ていた。



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