君の隣で夢みた未来
君の態度≪side K≫
彼女の肩に頭を乗せて、波の音を聞く。


―もし、俺たちが想い合っていたら…


そんな事を呟いてしまったことを今では少し後悔していた。


彼女は何も言わずにただ煙草をふかしている。


時折、ちらっと俺の顔を覗き込む。


その度に、俺の心臓はトンと跳ねたような感覚になる。


どの位の時間彼女の肩を借りていたんだろう。


俺は頭を起こし、彼女の顔を覗き込む。


彼女の頬は、まだ涙で濡れていた。


一粒、そしてまた一粒。


彼女の大き目の瞳から次々と涙が零れ落ちていた。



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