君の隣で夢みた未来
先輩はどの位の時間自転車を漕いでいたんだろう?
時折わざとぐんぐんスピードを上げたり、のろのろと走ってみたり、周りから見たら何も面白くなんてないのに二人で大笑いしていた。
気が付いたら駅前の大通りに出ていた。
そこに先輩が自転車を止めて「休憩~」と言って二人でチェーン店のコーヒーショップに入った。
「ちびちゃん、席取っておいて」
先輩はそう言って一人でレジのところまで行ってしまった。
先輩はすぐ戻ってくるってわかってるのに不意に寂しさが込み上げてきた。
あたしは先輩に言われた通りに席を確保した。
大きな窓に面している、カウンターみたいな席。
テーブルの席もいいけど、隣に居たいし、正面に先輩の顔があると思うと普通に喋られない気がしたから…。
時折わざとぐんぐんスピードを上げたり、のろのろと走ってみたり、周りから見たら何も面白くなんてないのに二人で大笑いしていた。
気が付いたら駅前の大通りに出ていた。
そこに先輩が自転車を止めて「休憩~」と言って二人でチェーン店のコーヒーショップに入った。
「ちびちゃん、席取っておいて」
先輩はそう言って一人でレジのところまで行ってしまった。
先輩はすぐ戻ってくるってわかってるのに不意に寂しさが込み上げてきた。
あたしは先輩に言われた通りに席を確保した。
大きな窓に面している、カウンターみたいな席。
テーブルの席もいいけど、隣に居たいし、正面に先輩の顔があると思うと普通に喋られない気がしたから…。