君の隣で夢みた未来
君の想い。君への想い。≪side K≫
まだまだ太陽が高い位置にある夏。
五月蝿いくらいに夏の虫たちが鳴き続ける。
俺は何も喋らずに自転車を漕ぎだした。
両肩に感じる小さな手のひらの感覚。
なんとなく気が付いていた。
この子は俺の事を何とも想ってないわけじゃない。
自意識過剰だとか笑われるかもしれないけど、最初の頃と比べたら態度が全然違う。
彼女の話を聞きたがり、いざ言うと寂しそうな顔をする。
…どうすりゃ、いいんだ。
俺は。
少しだけ、イラついてたのかもしれない。
五月蝿いくらいに夏の虫たちが鳴き続ける。
俺は何も喋らずに自転車を漕ぎだした。
両肩に感じる小さな手のひらの感覚。
なんとなく気が付いていた。
この子は俺の事を何とも想ってないわけじゃない。
自意識過剰だとか笑われるかもしれないけど、最初の頃と比べたら態度が全然違う。
彼女の話を聞きたがり、いざ言うと寂しそうな顔をする。
…どうすりゃ、いいんだ。
俺は。
少しだけ、イラついてたのかもしれない。