君の隣で夢みた未来
私の反応を見て、翔はほんの少しだけ納得がいっていない様子だった。



「…まぁ、別に聞かねぇけど」



翔は火の点いた煙草に、私はグラスにまた口を付ける。


何とも言えない、沈黙。


翔は私と会って何を聞きたいんだろう?


私は翔に何を言って欲しいんだろう?



「夏休み…だなぁ」


「…そうだねぇ」


「何してた?」


「バイト」


「…ふぅん」



何?


この沈黙。



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