君の隣で夢みた未来
あの人が居なくなってから2年。


連絡も取ってるし、暇があれば遊んでもらってる。


だけど、空間ってやっぱり大事だ。


この【学校】で制服を着ていたときとはなんだか違う。


凄く距離があるように一瞬だけ感じる。


その距離をぶち破ってくれるのは、いつもあの人。


会えば、いつも変わらず笑顔で「けーすけ」って呼んでくれる。


それが居心地がいい。


この感情をなんて呼べばいいのかわからないけど、俺はとにかく落ち着くんだ。



「ふぅ…」



大きく息を吐いた時にポケットの中に入れていた携帯が震えた。


【送信者:misaki】


俺が心から安心するあの人の名前が映し出された。



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