君の隣で夢みた未来
俺は大きく息を吐き出し、気を取り直して勉強を続けた。


数学なら楽しんで出来るのだけれど、英語の文法とか単語を覚える作業はどうも苦手だ。


だけど、俺は時折赤ペンを出して参考書やノートに赤ラインを引く。




どのくらいの時間が経ったのだろう。


右手に疲れを感じた。


太陽はまだまだ沈む気配はないけれど、結構な時間ここに居たんだろう。


図書室に居た人たちが少なくなっていた。


俺は疲れの溜まった首をコキコキと左右に曲げ大きく伸びをして、今日配られたというプリントを机に出した。


昼休みに少し手はつけたけど、美咲さんから連絡があるまでこれをやっておこう。


後に溜め込んだって良い事は何もない。



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