君の隣で夢みた未来
図書室を出て、下駄箱で使い古された革靴に足を入れたときに再び携帯が震えた。



【1年生のコ2人も一緒に乗っけるけどいいよね?】



合唱部の子だろうか。


別にいいけど…。


お姉さん気質な彼女は幼さの残る後輩を放ってはおけないのだろう。


車も4人乗りだし、いいんじゃね?


俺に了承得なくても自分で決めればいいじゃん。


相手の気持ちに敏感な美咲さんの事だから、俺が驚かないようにお知らせをしてくれたんだろう。



【いいよ。別に。】



俺はそうやって返事をした。



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