聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
【Side 亜門】
俺は午前の診察の前に、こっそりとアイツらがいる小児科外来へと足を運んだ。
すると、2人が受付で親しそうに会話を…。
っ!!ッんだよ!!
俺の入る隙がないじゃねぇか。
あれじゃ、ラブラブっぷりを周りに見せびらかしてんのと同じじゃねぇか。
そうかよ、そっちがそうなら…。
俺も俺のやり方でやらせて貰う。
覚悟しろ!!……レイシー。
俺は仕事を済ませ、アイツがあの女を連れ去る前に…。
「お疲れ様で~す」
「お疲れ~」
「キャァア!!木戸先生だぁ。どうしたんですかぁ?」
「いつ見てもカッコイイ~」
「誰に用なんですぅ~呼んで来ましょうかぁ?」
「ん?ちょっとね…待ってるから大丈夫だよ」
仕事上がりのナース達が、次から次へと着替えを終え出てくる。
俺の姿を見るなり、黄色い声を上げて…。
俺は女子更衣室の前で、あの女が出て来るのを待つ事にした。
暫くすると……。