聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
女は駐輪場まで来ると諦めたようで、
俺は女へヘルメットを渡す。
「えっ!?…あのっ!!」
「いいから被れ」
「っんッ!!」
俺は無理やりヘルメットを被せてバイクに跨った。
「乗れ」
「………」
「んッ!!」
俺が腕を引っ張ると、渋々俺の後ろに乗った。
「しっかり掴まってろ」
「………」
俺は上下黒のライダースーツ。
女はTシャツにジャケット、下はジーンズを履いている。
スカートじゃ無くて助かったな。
俺はエンジンを掛け、自宅へとバイクを走らせた。
革ジャンの上からでも伝わる……聖女の力。
ヤバい!!……長時間この状態は危険だな。
俺は急いでマンションへと向かった。
マンションの駐輪場へ着くと、
レストランへ連れて行かれると思っていたようで…固まっている。