聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
女は部屋の中をウロウロ、キョロキョロ。
別に俺的には変わってる物は無いと思うが、ここは魔の結界の中。
人間からしたら物珍しい物ばかりなのだろう。
手早くテーブルの上に料理を並べ、女を呼ぶ。
しかし、俺を疑ってか……近づいて来ない。
チッ。面倒くせぇなぁ…。
「おいっ、腹減ってねぇのか?別に毒なんか入ってねぇよ」
「い、いえ…そういうワケでは…」
「じゃあ…何なんだよ」
女は瞬きもせず、俺をジッと見つめる。
「その…何で私を呼んだんですか?」
「はぁ?」
「だから……どう…し…て……」
俺の眼光が怖いのか、後ずさりする女。
俺は女を1歩…また1歩…と追いつめる。
「キャッ…」
ソファに足を取られ、座り込んだ。
俺は顔色1つ変えずに……
「お前に、言ったと思うが…」
女は目を見開き……固まっている。
俺は女を逃すまいと背もたれに手を…