聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
「えっ……じゃあ…」
「フッ。もう分かってんだろ。ここは魔の結界の中で、お前は俺の罠に掛かった獲物だ」
「……!!」
………やっぱり、コレは罠なんだ。
あれだけ注意してたのに。
どうしよう……ここには周防先生はいない。
逃げなきゃ……ここから出ないと。
「お前、まだ意識があるんだな?」
「へ?」
「ここは魔の結界の中でも特別な結界に誂えた」
「はっ!?」
「お前が“聖女”として最後の時を過ごす場所だからな」
「っ!!!??」
蔑むように視線を向けて来る。
“最後の時”って……。
やっぱり、ここで“魔酒”を飲ませる気なのね?
!!!???
っ!!………やっぱり昨日と同じ。
急に喉が渇いて、急激に水分を欲す。
どうしよう……。