聖女に求婚!?~天使vs悪魔~


「んじゃあ、そろそろ始めるとするか」


「んっ!!」


ベッドに横たわる私に覆いかぶさる彼が…


!!!!!!


―――――――悪魔の姿に変身した。


しかも、昨日よりはるかに厳つい格好に。


黒く長い髪は艶めいて、


肌は青白く透きとおり、


髪から微かに見え隠れする耳は鋭く尖り、


瞳は漆黒の闇のように深く、


身体全体から禍々しいほどのオーラを放って。


「フッ。俺様の真の姿を拝めるのは貴重だぞ?滅多に見せたりしないからな」


「っんッ!!」


「何でかってか?それは…魔の結界の中と言えど、聖女に触れるはあまりにも危険なんでな」


「………!!」


そう言えば、昨日屋上でそんな事言ってたような。


それなら大丈夫なんじゃない!?


「フッ、だからこうして俺様最強の姿になったってワケだ」


「!?」


「それと、この部屋には結界を2重に張った。だからお前は抵抗すら出来ないハズだ」


「!!!!」


< 152 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop