聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
「「周防先生、お疲れ様です」」
「お疲れ様…」
すれ違う看護師に挨拶する。
「いつ見てもカッコイイわねぇ~」
「ホント~」
すれ違いざまにそんなセリフを耳にした。
これも神界王のお力なのだろう…。
俺がここ…人間界で不都合なく生活出来るように。
俺はそのまま足を止めず、小児科の診察室へ入って行った。
「あらっ、周防先生。もう、救急外来は宜しいんですか?」
「えぇ、先ほど終わりました」
「そうですか…。やっぱり周防先生は凄いですね」
「そんな…私なんて全然凄く無いですよ?」
俺は微笑んで…勤務表を手にした。