聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
神殿へ赴くと、先ほどの神人に案内される。
以前にも来た……神殿の最奥間。
「レイシー様、今しばらくこちらでお待ち下さい」
すると、神人は姿を消した。
俺は婚儀用の天服を纏い、
刻一刻と迫るその時を待っていた。
「お待たせ致しました」
突然、背後から声がし振り向くと、
!!!!!
先ほどの神人とその後ろに…
眩いほどの光を放つ彼女が。
あの時と寸分たがわず…
可憐で可愛らしい姿のままで。
ん?違うな…美しさも増して…。
俺は一瞬で見惚れてしまった。
やっとの想いで我に返ると、
辺りに神人の姿は無く…。
「初めまして、リコラと申します」
彼女は目の前で綺麗にお辞儀をした。
“初めまして”……か。
俺の心がズキンッと痛んだ。