聖女に求婚！？～天使ｖｓ悪魔～

あ゛―――――っ！！


また“人違い”では？って聞きそびれた。


けど、何度も目が合ったし…


今さら違うとも思えない。


やっぱり、私……ヘマしたのかなぁ。


それと、あの≪パンッ≫は何だったのかなぁ？


急に手を叩いたけど……。


私がボーっとしてるから叩いたのかしら？


とりあえず、急がなきゃ！！


先生を待たせるワケにはいかないもんね！？


私は急いで私服に着替え、職員駐車場へと向かった。




駐車場入り口へ差し掛かった時、


１台の車が目の前に……。


運転席の窓が開き、中から声が…。


「乗って？」


「え？」


現在の時刻１９時２０分。


既に外は真っ暗。


オーディオの薄明かりで、辛うじて声の主が周防先生だと分かった。