聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
「お子さんは軽い気管支炎と言った所です。まだなりかけなので、軽い薬を出しておきます。栄養のある物を食べさせ、十分睡眠を取るように」
「はい。先生、ありがとうございました」
「いえ……お大事に…」
お辞儀をする母親に挨拶をし、女の子に笑顔で手を振る。
患者が帰った後……どっと疲れが出始める。
はぁ……眩暈が酷くなって来たか?
長時間、天力を使い続け…限界か?
「先生、大丈夫ですか?」
「あぁ。……悪い、ちょっと外の空気を…っ!!」
「周防先生!!」
気分転換に窓の外の空気を吸おうと…
立ち上がった瞬間―――!!
酷い眩暈と足の痺れでバランスを崩し、
患者用のベッドへ倒れかけた。
彼女はそんな俺にすかさず手を差し伸べ…
「顔色が良くないです。体調が悪いなら悪いとおっしゃって下さい」
「大したことない」
「何を言ってるんですか。倒れかけてるのに…」
彼女は心配そうに俺の腕を掴んでベッドに座らせた。
!!!!!!!