聖女に求婚!?~天使vs悪魔~
何だ?? 今の……。
彼女が俺の手首の脈を取ってる。
その彼女の手から俺の肌を通して…
聖女の力が流れ込んで来る。
!!???
もしかして……莉胡は……?
“聖女”である彼女は“天使”である俺の妃となるハズの者。
俺の天力の消耗に彼女の聖力が関係あるのか?
「先生、脈は大丈夫です。他に気になる所は?」
彼女が心配して俺の顔に手を当て窺っている。
!!!!!!!
やっぱり!!
彼女が触れると俺の身体が回復して行く。
そんなことを感じていると、彼女が手を離した。
眩暈も痺れもウソのように消えかかっていたモノが、
再び俺の身体に負担を掛ける。
フッ。
……ということは、莉胡の力は俺の力ってワケか。
恐らく同じような生命体エネルギーなんだろう。
これなら、奴に勝てるんじゃないか?