キミの前に夕焼け
書くのも恥ずかしくて、薄い文字で小さく書いた“大好き”。
小さく書くので精一杯だったのに、言うの!?
「む、無理っ!」
「あからさまに拒否られると傷付くんだけど?」
そんなこと言わないでよ…。
「………き…」
「え?聞こえない」
さっきまで赤くなってたのは颯くんなのに。
今はすっかり意地悪な颯くん。
だけど優しく包み込んでくれる颯くんに、
「……大好き!」
素直になってみようと思った。