キミの前に夕焼け




「ん、俺も大好き」




耳元で囁く颯くんはズルすぎる。




「っ……」




耳に神経が集中して、熱くなる。





幸せすぎるよ……。




ずっと、この時間が続いてほしい。




まだ中学生のくせに、って思われるかもしれないけど。





一年後、高校生になっても。



いつか、大人になっても。



ずっとずっと先、おばあちゃんになっても。





キミの隣にいたい。




……心からそう思った。






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