キミの前に夕焼け
その日は、もう先生と話すこともなく終わって。
今日は第1中バスケ部のみんなと遊ぶ約束をしてる。
広いし親もいないからって、レンレンの家にみんなで集まる事になった。
ピンポーン
『どうぞー、開いてるよ!』
インターホンから聞こえたレンレンの声に、お邪魔しまーす、と言って玄関に入った。
「階段上がってすぐの部屋だから、先行ってて。
俺ジュース持って行く」
「あ、うん!」
「ありがとう」
言われたとおり階段を上がり、レンレンの部屋のドアを開けた。
「やっほー」
「ひさしぶりっ」
いつも通りのメンバーの中で、笑って
「よっ」
て言う颯くんに、ホッとした。