キミの前に夕焼け
人の気持ちを、他の人に言うなんてどうかと思う。
水樹くんだって、颯くんにはばれたくなかったって言ってた。
だけどあたしだったら、颯くんが告白されたら教えてほしかったりもする。
うーん……
それからみんなで喋って、ご飯を食べて、あっという間に夜になって。
水樹くんはいつも通りで、いつも通りの当たり前のこの時間がすごく楽しかった。
「よし、じゃあ解散!」
「次また連絡するね〜!」
あたしは、颯くんに送ってもらうことになった。