キミの前に夕焼け



「桜華、今日元気なくない?」


「えっ、そんなこと……ないと思うけど……」





思わず目を逸らしてしまったあたしを、じっと見つめる颯くん。


ふっと優しい表情になる。





「水樹のことでしょ?」



「えっ……」


「水樹から聞いた。

桜華が気にしてたらフォローしといて、って」





水樹くん、そんなところまで気を使ってくれたんだ……。




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